好きな絵+好きな絵≠超好きな絵という話
デジタルイラストを割と真面目にやり始めて1年が経過しました。
デッサンや水彩、アクリルガッシュなどを使った絵は中学~大学時代に割と勉強したので、デジタルのコツをつかむための1年でした。
デッサン力は大きく変わっていないと思うのですが、絵の見た目には如実な変化が出てきました。
自分で言うのもなんですけど、めっちゃ上達したと思います。
去年の絵が完成したときは「なんで伸びねえんだksが!!!」と思っていましたが、1年後の絵と比べるとグラデーションの精度や顔のバランスなどが明らかに良くなっていると感じます。(今でも時折、何で伸びねえんだksが!!とは思います)
途中経過はpixivを見て欲しいんですけど、まぁ色々迷走しました。
https://www.pixiv.net/users/1178854
けど迷走するのは決して悪いことではないと思っています。
迷走をするということは現在の絵柄を壊して何か新しいものを取り入れるための試行錯誤をしているということなので、前に進んでいる証拠です。
むしろ迷走をせずに大きく絵の雰囲気を変えることは不可能なので、伸び悩んでいる人ほど一度自分の絵を否定してみるべきだと思ってます。
話は変わるんですけど、僕はからあげカレー好きなんですよ。
からあげ=おいしい
カレー=おいしい
からあげ+カレー=超おいしい
一瞬で理解出来るこの世の真理じゃないですか。
この数式が絵にも当てはまると思ったのがこの迷走の理由でした。
かわいい女の子の絵=すき
リアルな女の子の絵=すき
リアルなかわいい女の子の絵=すき
こうなると思ったんですよ。
でも現実はそうではなかったのです。
僕は割と鼻をちゃんと書いてあるイラストが好きで、自分のイラストでも鼻は割と描こうとしていました。
デフォルメされてほとんど点になったような鼻も、リアルにしっかり描かれた鼻も好きです。
どちらかというとリアルにしっかり描かれた鼻の方が好きなので、かわいい女の子の鼻をリアルにしっかり描けば(デフォルメはするものの他の美少女イラストよりは描けば)良いんじゃないか?と思ったのです。
https://www.pixiv.net/artworks/73403776
こんな感じ。
でもこれは好きな要素を自分の中で分解出来ていなかったことがすごく悪かったです。
先ほどの例えで言えば
パフェ=おいしい
カレー=おいしい
パフェ+カレー=?????
この答えを探しているようなものでした。
当然食べたことはないんですけど、僕が想像するにパフェカレーは美味しくないと思います。
この1年、カレーに入れるパフェを探すためにパフェをしょっぱくしたり、カレーを甘くしたりしてました。
気付いてしまえばパフェカレーは美味しくないと断言できるのですが、「すげー料理人だったらパフェカレーでも美味しくなるんだ!!」と本気で信じてました。
僕みたいな凡人はパフェカレー作るよりも、おとなしく入れるものをパフェからからあげに変更するのが良さそうと思ったので、楊貴妃ちゃんが描けました。
でもパフェカレーに憧れはあるんだよなぁ・・・誰も到達したことない何かだろうから。