kainownの絵について思うこと

色んな発見を書き留めておく

絵を描き始めたきっかけ

僕は小学校の頃、すごく勉強が出来る子だった。

意味があったのか分からないけど、全国模試を受ければ偏差値75くらいだった。

運動は昔からほとんど出来なくて特に好きでもなかったので、勉強だったり図工だったりゲームだったりマンガだったり、家の中で出来ることが僕の全てだった。

 

中学校、高校はそこそこの進学校に行っていたのだけど、入学してすぐにテストがあった。

生まれて初めての英語のテストで「天ぷら」をローマ字で書けという課題があって、僕はそれに「tenpura」と書いて提出した。

それは英語のテストとしては間違いで、正解は「tempura」なのだ。

今でこそ何故不正解か理解出来る(pを口をつぶらずに発音出来ないのでmの方が適している)が、当時はそれが納得出来ず何故それが不正解なのか、先生に聞きに行っても「pの前のnはmにしないとダメだ」との答えしか貰えなかった。

 

そのとき、何か急に勉強に対するやる気が沸かなくなった。

中一の最初のテストでそれを味わって以降、本当に勉強が面白くなくなって勉強をほとんどしなくなった。

中二になるまで、特に勉強もせず、勉強をしないから授業でやっていることもほとんど分からなくなり、学校でやっている授業に興味が持てなくなった。

そのときに学校で毎週読んでいたジャンプで連載されていた「ヒカルの碁」を読んでいる同級生がいた。

ヒカルの碁」の15巻だったんだけど、それの表紙のイラストに描かれた藤原佐為にすごく引き込まれる感覚があった。目が離せなくなって同級生が持っていたヒカルの碁を借りて、授業中ずっと表紙だけを見ていたのを覚えている。

 

その日の学校の帰りに本屋に寄ってヒカルの碁の15巻を買い、コピックという油性ペンで塗っているらしいことを同級生に聞いたのでそれも買えるだけ買い、家に帰ってそっくりに模写してみた。

けど、そのイラストはどうやっても自分では描けない。何故描けないのかはさっぱいわからないのだけど、色がすごくムラになり佐為の服の雰囲気が出ないのだ。

 

そのときに僕は絵を描くことにハマったんだと思う。

それからずっと小畑健のファンで、学校の授業中に起きているときはずっと模写をしていたと思う。机の下にコミックスを隠して、ノートにひたすら。

デスノートが始まったら月くんをひたすら。

 

ありえないけど、あのときに佐為が簡単に描けたらハマらなかったと思うんだけど、描けないからこそ面白いと感じた。

 

 

今もずっと絵を描くときに脳内のイメージと出力された絵のイメージに差があるのを感じる。

特に線なんかはすごくズレがあるので練習してるんだけど、描けば描くほどやっぱり面白い。

やり始めたら何でも本気でやってしまって、中途半端にやることが苦手なんだけどそれが良い方に作用する絵にハマって良かったなと最近思います。