メルトリリスを描くときに考えたこと
まずカラーラフを描きました。
このイラストはある程度のテーマ性を持って描くことを前提としています。
今回はモチーフとして「メルトリリス、水、ペンギン」を選んで、「水の透明感とメルトリリスの透明感のシンクロ」みたいなものを表現しようと思いました。
水中で宝具のペンギンに囲まれ、水天宮の支配者という環境に少し飽きているような物悲しい雰囲気の絵を描くことにしました。
線画を描いてあらかた塗りました。
この時点で水中の表現をアピールする手段が泡だけでは足りないなと感じたので、水面を描くことにしました。
あとこれは余談ですが、僕は目は最後に塗ることにしています。
理由としてはクオリティが高く見えてしまい、無意識のうちに他の部分を妥協してしまうことが多いからです。
水面を描いて、上から差し込む光と泡を描きました。
光の表現方法として直線のスポットライトのような光を選んだのは、水天宮がステージでスポットライトがありそうだということ、要素として直線があった方が画面が締まるということの2つです。
光は手前のスポットライト以外にも、メルトリリスの後ろにもスポットライトがあり、同じように水の中に入ってきているけど水の効果でボケてしまっているようなイメージで背面にも光を入れました。
小さすぎる泡は某塵ブラシで表現しました。
画面として退屈にならないようにバランスを考えて色んなところに泡を配置します。
Twitterで配ったペンギンブラシを使ってペンギンを配置しました。
https://twitter.com/kainownill/status/1168630354392961025
手前のペンギンは色を入れてしっかり描き込みますが、あまり描き込み過ぎてもうるさいなと感じたので、すこしぼかしをかけました。
画面が退屈に感じないようにひたすら要素を増やします。
そろそろ完成が近いので目を描き込みました。
描き込んだペンギンが1匹では少し寂しいなと感じたので、ペンギンを増やしました。
あと手前の泡を描き込んで手前感を出します。
手前のものほど情報量が多いのは絶対のルールなので、手前に見せたいものはとりあえず描き込みます。
これで完成です。
色味と情報量を増やしたいと思ったので、グラデーションツールで右上から明るい色を入れて、下からは暗い色をオーバーレイで入れました。
それに追加してレンズフレアを入れました。
あと少しでもメルトリリスに目線を誘導出来るように虹彩絞りぼかしをメルトリリス単体にかけました。
自分の中では現状テーマ性とクオリティの両立が出来た絵を描けたなと満足しています。
また次のイラストが気に入ったら記事を描くのでよろしくお願いします。
(三日坊主の可能性もあるけどね)