kainownの絵について思うこと

色んな発見を書き留めておく

絵をあげるのが怖い話

前回「本音を、渾身の絵を否定されるのが嫌なのだ」と書いた。

今日は少しここを補足させて欲しい。

 

昨日書いた通り、僕はほぼ理論だけで絵を描いている。

自分のフォロワーにウケると思った絵を描いて、理論に基づいて絵を構築して、

出来る限り完成度を高めてTwitterに投稿する。

 

自分なりの理論で絵の完成度を高めることはある程度出来るようになったのだが、

ウケると思った絵を機械的に完成させているだけだ。

「ウケると思うコンセプト」に「自分」が入り込む余地は全くない。

絵から自我を排除すればするだけ絵の需要はある。

ヲタクの最大公約数を狙って描くので、大きく外すことはないのだ。

 

それなのに絵をあげる前、正確に言うと完成させる前は毎回怖い。

何が流行っているのかを見極める目を審査されるのが怖い。

自分の画力を査定されることが怖い。

運が向いているか、向いていないのかが分かることが怖い。

自分が本気でその絵と向き合ったのか、その絵に出来ることは他にないのか。

これでGOサインを出す人間だと思われていいのか。

自信のある良いと思う絵であっても、完成したことにする瞬間だけはものすごいストレスを感じる。

白髪も増えたし、寝れなくなる。

 

それでも絵描きは絵を完成させるしかない。

ダラダラずっと同じ絵を描いているのは楽だ。

デジタルで描くのであれば、ピクセル単位で永遠に描いてられる。

やることが決まっているルートを走り続けている間だけは、何も考えなくていい。

誰の評価も気にしなくていい。

 

だけど社会に査定されなければ、自分の価値が分からない。

自我を排除した絵ですら、こんなに辛いのに。

自我で描いた絵を完成させることはどれだけ辛いんだろうか。

 

 

「何を描くか」が問われている時代に「何を描くか」が全く掘り下げられていないことに恐怖を感じている。

だから貴重な時間を削ってブログを書いている。

自分の考えをまとめて、「何を描くか」に対して自分なりの答えを持ちたい。

 

それなのに「何を描くか」を発表するのが怖い。

「本音を言うのが怖い」と言い換えてもいい。

「何を描くか」は自分を構築する核であるべきだと思っている。

なのに核を見せるのが嫌なので「ウケると思うコンセプト」に逃げている。

 

いずれは「何を描くか」が問われる絵を描くから。

まずは見てくれる人を増やさないといけないから。

発表するときに統計がとれるようにフォロワー数がまず欲しいんだよね。

 

これは言い訳だ。

楽をすれば自分が堕落していくのは分かっている。

だから本腰を入れて「何を描くか」を考えないといけない。

 

それは僕にとって、自分の中に何が入っているのかを見つめ直す作業なのだ。

中に入っているものが魅力的でなくてもいい。

それを受け入れて絵にすることに価値があるのだ。

腐った中身を出す話

前回、気持ちに蓋をするきっかけになる話をした。

 

蓋をすることは楽で良い。

自分が周りの否定を聞くことがなければ、ずっと平穏な気持ちでいられる。

自分が何も言わなければ、好かれることも嫌われることもない。

自分の中だけが少しずつ腐っていく。

少しずつ腐っていって15年も経ってしまうと中身はすごい匂いがする。

腐りきった中身はとても人様に見せられるものではないと思う。

 

けど、少しでも中身の風通しを良くしようと思い立って昨日からブログを再開した。

明日も書くかは分からない。そもそも絵描けって話だし。

 

昨日ブログを書き終わってすごく悩んだ。

「これTwitterにリンクするのか・・・?」ということだ。

僕のTwitterのフォロワーはほとんどが絵目当てで、僕自身に興味のある人なんかほぼいない。

つぶやけばつぶやくだけフォロワーは減る。

統計をとってみるとつぶやかない日は平均6人、つぶやく日は平均15人、多ければ50人くらい減る。

社会が敵だと思っている僕としては納得の結果だ。

「あなたの絵は好きだけど人間は好きではない」人が大多数であるという社会からのメッセージだと思って受け取っている。

 

 

 

まぁそんな状態ではフォロワー数が絵描きの戦闘力として見られることもある以上、現状のままではつぶやけばつぶやくだけ損なのだ。

それでもリンクしてみた。

 

 

今日はその何故リンクしたかを話してみよう。

 

普段、絵をアップしたときによく思うことがある。

「この絵は僕が描かなくてもいい絵なんだろうな」ということだ。

僕は絵描きとしてのキャラ付け(画風と言い換えてもいい)がまだまだ甘く、僕じゃないと描けない絵というのは未だに1枚も描けてないと思っている。

 

人生を通して取り組む課題のような気もするのだが、いまだに手掛かりすら掴めていない。

手掛かりすら掴めていないような理由は明らかだ。

 

僕の腐った中身を見せないように、大多数のヲタクが共感しそうなテーマを選び、

「これなら君たち食べれるでしょ?」というメッセージと共に提供する。

計算通り数字がつく。

計算通りつかなければ、僕の画力に問題があったのか、選んだテーマが共感出来ないものだったのかを考え直す。

原因はこのサイクルそのものであり、

このサイクルそのものがここ数年の「kainown」だった。

 

これは二次創作との相性がすごく良く、修行さえ積めば誰がやっても同じような結果が出ると思う。

何より仕事が来て生活出来るようになるし、数字がつくのは嬉しい。

伸びていく数字を見ているときの気持ちはゲームで大ダメージが出たときの爽快感が最も近い気がする。

 

ウル4で言えば春風ループを完走して春爛漫まで入れたとき、

OWで言えばナノバイザーを決めているとき、

スプラトゥーンで言えば相手のバリアをトルネ1つで破壊したとき、

APEXで言えば300メートル離れた相手にクレーバーが当たったときのような爽快感だ。

病みつきになる爽快感がある。

 

しかし、ふとそれを見ていて感じる。

「この絵が生まれていなくても、誰も困らなかっただろうな」と。

 

 

 

話は変わるが「だが、情熱はある」というドラマがある。

南海キャンディーズ山里とオードリー若林、2人の芸人としてのルーツを描くドラマで、彼ら2人の大ファンである僕は毎週楽しみに見ている。

 

その中で当時売れない芸人である若林が、相方の春日に本音を吐露するシーンがすごく印象に残った。

www.youtube.com

 

初見で見たときはボロボロ泣いた。

僕が絵を描きながらずっと感じている苦しさで、ダメな絵を描いてしまったとき、絵が評価されなかったとき、イラコンで落選したときの気持ちそのもので、同じように感じている人がいるのかと驚いた。

(若林さんに比べると全然ぬるいかもしれないけど。。。)

 

しばらく経って、僕と若林の何が違うのかと考えた。

この気持ちそのものは理解出来る。似たような気持ちになることもある。

けれど、1つだけ絶対に違う場所があった。

 

僕が若林だったとして、春日に言うことが絶対に出来ないと思ったことだった。

 

若林も「言いたくない」と前置きして言っていたセリフではあるのだが、僕にはこの本音を外に出すことは絶対に出来ない。

僕は本音を言うことによって起きる摩擦が怖いのだ。

本音を、僕が描いた渾身の絵を否定されるのが嫌なのだ。

 

若林も山里も、ラジオや著書で本音を話してくれる(気がする)。

僕はそれが聞きたくて、彼らが何を考えて生きているのかを知りたくて、

毎週毎週ラジオを聞く。本を読む。

 

彼らに人間としての魅力があるからその本音が面白いというのは十分分かっている。

僕に魅力がないことも分かっている。

でも本音を全く言わなかったら、中身をさらけ出さなかったら、誰も僕を見てくれないのだ。

本音を言えることは人間としての強さで、尊敬出来る。

 

中身をさらけ出した絵を描けると、その人ならではの絵になる。

でも本音を言うことすら避けてきた人間が、いきなり絵にするのはハードルがものすごく高い。

 

だから、僕に興味がある人しか見ないブログなら、

伸びなくてもショックを受けないブログなら、

本音を見てもらえるかなと思った。

いずれ僕の中身をさらけ出した絵を描くための練習だ。

 

今日も勇気を出してリンクしよう。

多分Twitterのフォロワーは20人くらい減るだろう。

それでも47000人もいれば1人くらい、本音に興味を持ってくれる人が増えるかもしれない。

自己肯定感を上げたいので自分探しをする話

ありがたいことに仕事を立て続けに頂け、7月中くらいまではスケジュールが埋まっている。

僕は筆が遅いので請け負う枚数が少ないということもあるんだけど。

 

何はともあれこの状況を目指して、何年間か絵のことだけを考えて生きてきたので目標の1つは達成できたことになる。

絵に関してはここ数年、本当に頑張ったと自分を誉めたい。

自分が描いている最中の絵を見て、ふと「商品みたいな絵だな」と思うことが出てきた。

 

けれどそれはそれとして。

最近どうにも生きていくのが向いてない性格だということを自覚した。

昨年10月に息子が産まれ、33歳にもなったのにいい加減この性格を直したいなと考えるようになった。

 

 

Twitterで絵をあげると誉めてくれる人が多いのに、誉め言葉を素直に受け取れない。

この人は僕の絵を誉めることで、どんなメリットがあるんだろうかと思ってしまう。

ひょっとして僕に高額で壺を買わせようとしているんだろうか。

 

配信を見に来てくれる人たちは僕に何を期待しているんだろうと考えてしまう。

添削を依頼してくれる方は僕の絵に対する考え方を知りたいんだろうなとは思う。

けどそれ以外の人たちは何かを成したわけでもない僕の考えていることなんか、知って何になるというんだろう。

 

街を歩いていて、視界に入る人全員が僕のことを嫌いだと思ってしまう。

実際は無関心で風景の一部にしか見えていないんだろうけど、社会そのものに嫌われていると思う。

 

他人の好意が怖い。

理由は分からないけど僕は他人に嫌われてしかるべき人間で、好かれる理由がないと思う。

嫌われている方が気持ちが楽で、納得する感覚がある。

 

 

僕のような性格の人に生きていくのは向いてない。

これは間違いない。

向いていないのは分かっているんだけど、最近息子のオムツを替えていて、ミルクをあげていて、お風呂に入れていて「こんな性格の父親って可哀想だよなぁ」と思うようになった。

 

「kainownさんの描く絵、良いですね!」

「お前もしかして壺売ってこようとしてる?」

 

こんな会話をしそうになってしまう父親の背中は息子に見せちゃダメだなと考えるようになった。

僕みたいなナチュラルボーンネガティブになって欲しくないなと思う。

 

 

それで1つずつ自分の性格を点検していくことにした。

素質はあったにせよ何か原因があって、こんなに拗れてしまったはずなのだ。

色々と思い返していて、最初に自分の気持ちに蓋をしようと決めた瞬間があったのを思い出した。

 

高校3年生のとき、美術予備校でのことだった。

中学2年生から僕は美術予備校に通っていて、タマグラを目指していた。

イラスト界隈ではさいとうなおき先生が有名どころだけど、デザイナーやアートディレクターにも有名人がいっぱいいる名門中の名門だ。

 

今思えば高校3年生の頃の僕はちょうど受験の合格ラインよりもほんの少し下くらいの画力で、課題が合えば受かるかもしれないくらいの実力だった。

 

予備校の先生は今はもう亡くなっていて、予備校も無くなってるんだけど、

当時50歳くらいでそれはそれは多彩なパワハラを僕に仕掛けてきていた。

 

金属の質感を表現するのに無駄なタッチを入れすぎる。

花びらの柔らかさを表現出来てない。

水の透明感を出すためにもっと水に透過した物体を描かないといけない。

手の皮膚の柔らかさ、手の骨のゴツさが絵に反映されてない。

画面から迷いが透けて見える。

それらのアドバイスと一緒に人格否定を混ぜ込んで色々な嫌味を言われた。

 

他にも色々あるんだけど、当時のデッサンを見てみると言われていたことは理解出来る。

絵に関して先生が言っていたことは合ってたと思う。

予備校は生徒を希望の大学に合格させる場所だ。

目標のレベルが高ければ高いほど、逆算して「〇月の時点ではこのくらい描けていないなら合格は難しい」というのは明白になる。

 

美大受験をしていない人にはわからないかもしれないが、適当に描いて受かるものではないのだ。

その人がどのくらい絵を描いていて、どのくらい何かに気付いてきたかは僕でも絵を見れば分かる。

「受かる絵」「受からない絵」が存在していて、フォーマットの決まっている受験絵画では明確だ。

 

 

おそらく先生は焦っていたのだ。

高い授業料をもらっている以上、アドバイスを言っても言っても改善しない出来損ないの生徒を合格させることが仕事だ。

普通に言っても聞いてる気がしない。

どんどんアドバイスの言葉がきつくなる。

添削をしたり、大学の先生をしたり、人に教える機会が出てきた今ならなんとなく理解出来る。

 

 

言って理解してくれる人には優しく教えられる。

言うだけで理解して、添削のたびに改善してくる今FANBOX会員になってくれてる人たちは本当にすごいと思う。

僕は言われただけではわからなかった。

 

当時の僕は絵を描いても上達している気がせず、絵を描くのが嫌いになっていた。

描いたものを見せたら怒られるし。

楽しくなかった。

でも描かなければこのままなのだ。僕には絵しかないのに。

15歳~18歳まで義務感だけで絵を描き続けた。

 

 

結果的には運良く合格することは出来たのだけど、最初に性格が歪んだのはここだったように思う。

何年か前に先生が亡くなったと聞いて、あんなに嫌味を言われていたのに寂しく思った。

 

先生のことは好きではなかったけど、気付いたら絵に対する姿勢は面白いくらいそっくりになっている。

自分の中の「良い」「悪い」の定規がしっかりあって。

良くするためには努力は惜しまず、悪いものを押し付けてくる人にはものすごい反発をしてしまう。

悪いものを自分で生み出すのがいくら積まれても出来ない。やりたくない。

 

 

もし先生に今の僕の絵を見せたら何て言われるだろうか。

誉めてくれるんだろうか。また貶されるんだろうか。

先生の基準で「良い」になっていれば、誉めてくれるんだろうな。

 

その定規がブレないことだけは痛いほど知ってる。

自分の定規を作ることが絵が上手くなるということなのだから。

 

 

青春全部をぶちこんで作った定規が今の僕を支えていることは間違いないんだろうけど、少し生きるのが難しくなった気がする。

7回目の商業イラストを描かせて頂いた話

お久しぶりです。kainownです。
カンの良い人は気づいてたかもしれないですが、
ロスターズ所属Vtuber、岸堂天真さんのオリジナルソング「シューティングスター」のMVイラストを担当させて頂きました!

 

ジャケットも僕が描かせて頂けました。

シューティングスター

シューティングスター

  • 岸堂天真
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

www.youtube.com

最初にお話を頂いたとき、すごく嬉しかったんですが
「こんな量のイラストを描く仕事があるんか。。。」とビックリしました。
ロスターズさんには色々描かせて頂いてますが、過去一番の物量です。

 


今回のMVはあまりの物量だったので、天真さん本人と打ち合わせさせていただきました。
MVは毎回制作する際に色々決めておくポイントがあって、多くのことを打ち合わせでお聞きしたのですが、これだけのイラストを制作するのに天真さんの意図とズレたくなくて、このMVのテーマを天真さんにお聞きしました。

天真さんは曲の歌詞になぞらえて、見習い騎士というよりは
「岸堂天真という騎士が見てくださる方を不安から守り抜く騎士でありたい」
というメッセージを伝えるMVにしたいと答えてくれました。

 

普段の見習い騎士ではなく、名家出身のエリート騎士・岸堂天真
見てくださる「あなた」を守るイラストの連作が求められているイラストでした。


MVは曲の解釈が僕の解釈と依頼してくれる方の解釈が合致していないこともあり、
そこの擦り合わせに一番時間がかかるのですが、イケマネさんに加え天真さんも協力してくださって本当に感謝です。
おかげ様でかなりスムーズに理解出来ました。
僕みたいなよくわからん人とフラッと打ち合わせしてくれる天真きゅんマジ神。。。

(余談なんですけど、天真さんもアルランディスさんも喋るのが生業の1つなので、
2人とも1回ずつしか喋ったことないですが、めちゃくちゃに喋るの上手いですね。。。
積んでるエンジンが違う感じを通話するとビシビシ感じます。)

 

テーマは天真さんとイケマネさんのおかげですんなり理解出来たのですが、
同じテーマの絵を何枚も描くということが初めてだったのでシチュエーションを考えるのにもすごく苦労しました。

告知用に使わせて頂いたイラストではを守るエリート騎士のイメージで背景に城を入れていますが、
最初は馬車だったり、城門だったりと色々と紆余曲折がありました。。。
その分良いイラストになっていると思います。


めっちゃ頑張って描かせて頂いたので岸メンの方々に何か1つでも伝われば本当に嬉しいです。
2周年記念グッズの少し立派になった騎士Verの岸堂天真名家出身エリート騎士Verの岸堂天真の違いも楽しんでもらえたらなと思います。

天真さんの色々な側面を提案できたのでは?と思ってます。

 

2周年記念グッズにオリジナルソングのジャケット、MVと天真さんにはすごいイラストばっかり描かせて頂けて本当に感謝してます。


天真さんからはすごい評価と期待を感じていて、それに応えられるように毎回必死で描いてます。

期待を超えられなかった瞬間に関係が終わってしまうかもしれないと思っていて、制作期間中はいつも不安であんまり寝れません。

けど、それがクリエイターとVtuberの健全な関係だと思っていて、この関係を続けていけるように、ずっと期待をクオリティで返し続けられるようにこれからも研鑽し続けますので、是非また描かせてください!

このブログを書いている段階では僕もMVを見ていないので、岸メンのみんなと一緒に楽しみたいです!


盛り上がって受け入れてくれることを祈ってます。


みんなしこたま聞いてくれ~~~~見てくれ~~~~

去年の振り返りとこれからの1年

あけましておめでとうございます。kainownです。

 

毎年年末に1年の振り返りの記事を書いていたんですけど、去年の仕事がまだ納まっていないので、気付けば年が明けていました。

正月休みを犠牲にすれば多少の無理がきくのがフリーランスのいいところでも悪いところでもありますね。。。

とりあえず息抜きがてら書いていきます。

 

去年はこんな絵描いたな~~と2021年に描いた絵を眺めながらブログを書いてます。

見返してみるとすごく試行錯誤を感じますね~。

自分が良いと思う絵と、世間が良いとしている絵の乖離を埋めようと努力し続けた1年だったんだなと思います。

特に思い入れのある絵を何枚かピックアップしていきます。

 

 

 

・水着マルゼンスキー

ウマ娘は最初やる気がなかったんですが、色んな実況配信を見てみて、「これがスマホで出来るの!?」と思ってやり始めた感じなのですが、純粋に楽しめています。

中でも水着マルゼンは自分が描いた女の子の絵の中で一番伸びていて、チャンミも水着マルゼンでプラチナが取れたりしていてかなりお世話になりました。

最近忙しすぎてウマ娘が触れてないんですけど、もう少ししたら再開してまたファンアート描きたいです。

 

・星街すいせい

初の1万Fav超えだった絵ですね。

この絵で世間が求めている絵が理解出来たような気がします。

今見返すと3月に投稿した絵で1万Fav超えてたのがビックリ。もっと最近のイメージでした。

この絵を投稿する前、配信で背景に色を入れたバージョンと現在の白背景バージョンどっちが良いか悩んでいたんですが、僕の配信に何故か10年通う本職インスタグラマーの人に「絶対に白背景!!!」って言われたんで白背景にしました。

数字を見るに正解だったんだろうな。。。

 

・【#アルランディス3D】What a Pastaful World ~なんてスパゲティ世界~ 歌ってみた【アルランディス/ホロスターズ】

背景込みの1枚絵としてかなりお気に入りです。

男性キャラは「男性キャラがあまり好きではない男」という層が一定数いると感じているので、積極的にメインコンテンツとして描くつもりは今のところないんですけど、要求されたときに自信を持って出せるくらいには描ける状態にしておきたいと思ってます。

背景とパスタに死ぬほど苦しめられたんですが、その分クオリティの高い絵が出来たと思ってます。

アルランディスさんの絵、室内要求され過ぎ小物多過ぎ問題、あると思います。

 

www.youtube.com

 

・岸堂天真活動2周年記念グッズ

こちらのグッズ、まだ売ってます!!

自分で言うのもなんですが、これもかなり良い絵になったと思います。

僕は横構図より縦構図の方がキャラを配置しやすいと感じるタイプなので、構図そのものは割とすんなり出てきたんですが、こちらもお城と星空に死ぬほど苦しめられました。

天真さんからかなりの期待を感じたというのもあって、期待以上をクオリティで返せるように頑張りました。期待された分をクオリティで返せる人でいたい。

 

岸堂天真 活動二周年記念shop.hololivepro.com

 

 

とりあえずこんなもんですかね!

去年の目標として

・1万フォロワー

・商業依頼を何回か請ける

FGOイラコン5でTYPE-MOON賞を取る

があったんですけど、上2つは達成出来たのでまぁまぁ良い年だったんだと思います。

 

 

昔、何のバラエティで見たのか忘れたんですけど、

島田紳助「夢中とは夢の中」という言葉をサインの横に書いているという話をしていました。

絶対に売れてやる!!番組の視聴率を上げてやる!!と考えて色んな試行錯誤をして、何年も夢中で働いているときにふと「これはデビュー前の自分の夢で、今自分は夢の中にいる」と感じたそうです。

あんな偉大な芸人さんと自分を重ね合わせることも、今の自分の状況が夢の中であるとも思っていないですが、確かに夢へと続く一歩を踏み出した1年だったと感じました。

 

去年の仕事をまだ正月になってもやっているのですが、

この1枚が僕の将来に続く1歩だと信じて、

1枚1枚丁寧に、誰かの心に深く刺さるように、いつか夢の中に行けるように、

今年もめちゃくちゃ頑張って絵を描こうと思います。

 

 

今年の目標は10万フォロワーです。

商業依頼なども1回置いておいて、知名度をもっと上げることに尽力する1年にします。

そこまで行ったときに何を感じるか分からないですが、とりあえず10万フォロワーになれるように1枚1枚誠心誠意描きますので、今年も何卒宜しくお願い致します。

5回目と6回目の商業イラストが同時に出た話

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天真くんカッコイイよぉ~~~!!!


お久しぶりです。kainownです。

なんやかんやと絵のお仕事を頂けるようになって、少しずつですが忙しくなってきていて

ブログを結構放置しておりました。

 

5回目、6回目の商業イラストが重なって今日はすごくビクビクしております。

納品そのものは結構前に終わっていたのですが、先ほどの配信で発表されました通り、

ロスターズ2期生、岸堂天真さんの2周年記念アクリルスタンドのイラスト、

初オリジナルソング「シューティングスター」のジャケットイラストの両方を描かせて頂きました!!

 

岸堂天真 活動二周年記念 – hololive production official shop

cover.lnk.to

 

今回お話を頂いたとき、最初に思った感想は

「え、これって僕の絵をグッズにして売るってこと!??」でした。

次いで「え、2周年記念のグッズ用イラストってマジ!??」です。

 

今までアルランディスさん、アステルさんに描かせて頂いたイラストは

歌ってみた動画のイラストだったので、誰でも無料で楽しめるものだったんですが、

今回はそうではないというのがものすごく衝撃でした。

 

どうやってイラストレーターを選んでいるかはさっぱり分からないんですが、

僕のイラストに一定の価値があり、天真さんの活動2周年というすごい舞台の華の1つになりうると判断してくださった事に今までで一番の期待と評価を感じました。

 

 

そんなこんなでいつも通り、とりあえず描いてみました。

 

 

描く度に思いますけど、美少女とイケメンはホントに別の競技ですね。。。

 

 

僕は自分のイラストにそんなに大きな価値があるのかすごく不安で、、

安くない金額を岸メンの皆様が僕のイラストにつけて頂けるかどうかが、制作の最初期から完成までの間、ずっとずっと不安でした。

 

今回のオーダーは「2年の活動で少し立派になった姿を見て欲しい」というもので

天真さんの持つ独特の柔らかい空気と、立派になった騎士という相反する要素をどういう配分で入れれば良い絵になるのか

天真さん、そして何より岸メンの皆様が満足してくれるのかというのは不安だったからこそ死ぬほど考えました。

 

そのおかげかどうか分からないですが、納品してしばらく経った今も

このイラストは今の僕に出来る限界を詰めた良いものになったと思います。

 

どうせならしこたま売れて天真さんに焼肉でも食べて欲しいんで、もし良かったら買ってください!!!

僕は保存用とその他諸々で2セットは買おうと思います。

 

 

 

これを納品した瞬間にオリジナルソングのジャケットの話を頂きました。。。!

 

こちらもグッズと同じくらいの期待と評価を感じました。。。

 

僕は自分のイラストに本当に自信がなくて、自信がないからこそ死ぬほど足掻いて毎回作品を作ってます。

最低限自分が良いイラストになったと思うまでは毎回足掻いていますが、

自分の中では良いものだと思って発表しているものの、自分が良いと思うものと、世界が良いとしているものとの乖離が怖いです。

足掻くのはすごくしんどくて辛いのですが、やればやるだけその2つの距離が縮まっていく気がしています。

 

これだけ短期間で天真さんが2回描かせてくれたのは、

やっぱりある程度はその姿勢と作品のクオリティを評価してくださったからだと思っていて、

僕がやってることは間違ってなかったんだ。。。!!とすごく自信になりました。

 

 

 

今日発表された2つのイラストは、、

天真さんにとっても良い絵でなければならない、意味の濃い絵なので、

初めてアルランディスさんの歌ってみたを描かせて頂いたとき並みのプレッシャーでした。

 

もちろんこれらが売れるとすれば天真さんの普段の活動があってこそ、素晴らしい楽曲があってこそのものなんですが、

天真さんの活動のバフになりうると判断されたことがすごく嬉しかったです。

 

僕のイラストを使って勝負してくれること、本当に名誉で光栄だと思います。

天真さん、本当に本当にありがとうございます!

精一杯頑張ったんでまた描かせてください!!!

 

今日の2枚の絵が皆さんに少しでも受け入れられることを祈ってます!!!

みんな買ってくれ&聞いてくれ~~!!!!!!!そしてついでに感想も書いてくれ~~~!!!!!!!!!

4回目の商業イラストを描かせて頂いた話

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今日も楽しかったね

ロスターズ所属Vtuber、アルランディスさんとアステルレダさんの歌ってみた動画のイラストを描かせて頂きました。

www.youtube.com


今回初めてのコラボ歌ってみたを描かせて頂いたのですが、アルランディスさんの歌ってみたは実は3つ描かせて頂いてます。

【#アルランディス3D】What a Pastaful World ~なんてスパゲティ世界~ 歌ってみた【アルランディス/ホロスターズ】 - YouTube

【歌ってみた】KISSして - 福山雅治Cover.Ver -【アルランディス/ホロスターズ】 - YouTube

【デビュー1周年記念】め組のひと/アルランディス【歌ってみた】 - YouTube

そのときに書いた記事がこちらです。
暇で死にそうなときに読むと、アルランディスさんの歌ってみたがいつもより少し楽しめるかもしれません。(当社比

kainown.hatenablog.com

kainown.hatenablog.com

kainown.hatenablog.com

実はアルランディスさんの配信にも出して頂いたことがあります!

www.youtube.com


毎回アルランディスさんに依頼を頂いたときは、こんな話を聞きたい人もいるかもしれないと思いブログを書いています。
ファミリアランの皆さんにはお馴染みのヤツです。

 

アステラーの皆さんは初めまして!イラストレーターのkainownです。
上の記事を読むと、何故僕がこんなブログを書いているのか分かると思いますので、
一番上の記事だけでも目を通してからこの記事を読むとより楽しめるかもしれません。
まぁでもめんどくさかったら名前だけでも覚えて帰ってくれたらなと思います。

今回もおじさんがバーチャルおじさん&バーチャルエイリアンにラブレターを書くのはハズカシイので、絵的に頑張った場所を書こうと思います。

 

まず、今回初めての2人がメイン、初のコラボ歌ってみたイラストの発注でした。
「ホウキ雲」という曲で「アルランディスさん、アステルさんの2人で河川敷のような場所で黄昏ている絵」というテーマでした。

 

最初にこれを聞いたとき、
「アルランディスさん以外のホロスターズの人、描けるほど知らねえ!!!」
と思って、しょっぱなから焦りました。。。

 

この歌ってみたのイラストを良いものにするために、まずやるべきことはアステルさんを理解することでした。

発注を受けた段階で僕が知っていたアステルさんの情報は「APEXがめっちゃ強い人」くらいの認識だったので、このまま描くのは絶対にやべえという場所がスタートラインで、とりあえずアステルさんの配信に粘着して見まくりました。

 

とりあえず大体どんな人か分かったのでアステルさんのファンアートを描いてみました。

 


とりあえず困ったら描いてみる、とりあえず描いたら投稿して反応を見てみる精神です。

 

短時間で描いた割にまぁまぁな完成度で描けたかなとは思ったのですが、正直この段階ではアステラーの皆さんがイメージしているアステル像と、僕が描けたイラストには少しズレがある気がしていて、まだ勉強が必要な気がしていました。

 

そんなときに寝る前、なんとなく弱虫ペダルを読んでいて気づきがありました。
「あ、アステルさんのカッコイイ所って、真波くんのカッコイイ所に似てるかも」というものです。

言い方は悪いかもしれないですが、普段少しあざといレベルである意味可愛く、
けど頼れるときはオス味が全開で、そのギャップが良いってヤツです。

 

この二面性の魅力が理解出来たときにアステルさんの顔が安定した気がします。
最終的に納品直前までアステルさんの配信はめちゃくちゃROMって見てたんですが、アステルさんが自分なりに分かった気がしました。
僕なりのVtuberアステルレダの解釈ってやつですね。

 

ただ、女の子ばっかり描いてる人が唐突にアステルさんを描いたので
ある種匂わせみたいな感じになったかもしれないなと思っていて、そこだけ少し反省してます。。。
もしかしたらこういうコラボも描かせて頂けるかもしれないので、ホロスターズ全員簡単にでも描いておいた方がいいのかもしれないですねww

 


このイラストももちろんそうなのですが、僕はホロスターズから発注をもらって絵を描くとき、普段描いてるファンアートよりもう一段掘り下げて、
Vtuberというキャラクターが本当に現実に存在していると感じさせるには何を描くべきかを普段より考えてます。

 

2人が河川敷で黄昏るに至るストーリーをどう感じさせるかが一番悩んだ箇所で、
どういった経緯でこの2人が河川敷にやってきたのか、
2人で出かけるってどういう場合なんだろう、
この後2人はどうするのだろう、
ストーリーそのものも悩んだのですが、そのストーリーをどう絵で表現するのかもめちゃくちゃ悩みました。

アルランディスさんとアステルさんがしているであろう会話の温かさがイラストの空気感と同じになるように、2人の関係性そのものがイラストになるように、そのへんはめっちゃくちゃ頑張って描きました。

アステルさんが何かの配信でアルランディスさんは優しいと言っていましたが、僕は実際に配信で共演してアルランディスさんの優しさはすごく感じていたので、その優しさが表現しようと思いました。

 

少しでも何か感じて、妄想してくれるとめちゃくちゃ嬉しいです。

 

 

ロスターズの人がどうやってイラストを誰に描いてもらうか会議をしているのかは謎なんですが、
「これで描かせてもらえるのは最後かもしれない」って毎回思います。

外から見てるとどう見えるかは分からないんですが、描かせて頂けるのは幸運でしかないです。
また描かせてくれる確率を少しでも上げられるように、これからも死ぬ気で画力上げとこうと思います。


僕のイラスト人生はアルランディスさんがキッカケなのは間違いないと思っていますが、そこから少し進んでアステルさんも描かせて頂けたこと、本当に嬉しいです。

 


毎回このブログで胸を張って「今回も自信作です!!是非見てください!!!」と言えるように、
今後もご依頼頂けたら死ぬ気で描くので是非また描かせてください!!!


「「今回も自信作です!!是非見てください!!!」」

 

 


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あと今回の絵とは全く無関係なんですけど、僕はTFCC損傷といって、手首の靭帯が完全に切れてしまいました。
ここ3年、マジで死に物狂いで手首だけを使った代償らしいです。

探しに探して日本でもトップクラスであろう名医に見て頂いたので間違いないと思います。。。

 

 

TFCC損傷になるまでは手首を起点に絵を描いていたんですが、これからは肘を起点に描く人になるしかなさそうです。

intuosProのMサイズという、普通のサイズの板タブで絵を描いていたのですが、
これを機にCintiqProの32インチ(なんと定価40万円!!)に乗り換えようと思ってます。

ある日突然、キーボードマウスからパッドに移行しないといけないような悲しみを背負ってしまってすごい困惑してます。。。

色んな依頼のギャラで今回導入することに決めました・・・!!!
貯めといて良かった・・・!!

40万の買い物は僕にとってめちゃくちゃ勇気のいる決断なんですよ・・・!!

絵を描いて絵を描く機材を買うって何なんだろうと思ってしまいましたが、いつかこれをペイ出来るようにより頑張ります。